ドメーヌやシャトー、メゾンの意味を知っていますか?
ワインを購入しようと考えた時、ドメーヌやシャトー、メゾンについて疑問を感じることはないでしょうか。
ワインを購入する際のポイントは当然、そのワインの品質や銘柄、生産者などでしょうが、ワイナリーにつけられている上記の用語にはどんな意味があるのか気になってきてしまうことがあります。
本記事では、ドメーヌやシャトー、メゾンにはどんな違いがあるのかを簡単に解説していきましょう。
ドメーヌとは何?
ワイナリーの名に冠された名前として、ドメーヌといったものをよく見かけることはないでしょうか。
基本的にはブルゴーニュ地方のワイナリーで多く見受けられるようですが、世界中でその名をチェックすることができるでしょう。
こと、日本においてはドメーヌ〇〇と名付けられているワイナリーが多く、メゾン何々といったアパートのようにおしゃれ感覚で名付けられているイメージを持つ方もいるかもしれません。
ドメーヌは、基本的にブドウ畑を所有しており、そこで自らがブドウ栽培を行い、さらに自らが醸造と瓶詰めなどを行うといったスタイルのワイナリーを指しています。
簡単に言えば、最初から最後までワインづくりを行っている生産者で、主にブルゴーニュのような区画が細分化されている歴史がある生産地では家族経営・小規模といったスタイルがほとんどになります。
歴史的な背景もありますが、小さな家族が自らの力でブドウ栽培からワイン醸造を行っているスタイルがドメーヌで、その名が冠されていればそのつくりのワインと覚えておくと良いでしょう。
シャトーとは何?
一方、ワイナリーの名で多く見られるのがシャトーです。
シャトーはボルドー地方のワイナリー、また南西地方のワイナリーで多く見られるもので、正直ほとんどがシャトーの名を冠していると言っても過言ではありません。
シャトーはフランス語でお城を意味しており、ボルドーの歴史的な背景が関係しています。貴族の住む城が多く点在していたボルドーでは、その周辺でブドウ栽培が行われ、大規模な醸造設備を使用してワインがつくられていました。
それらの名残からワイナリーにはシャトーが付けられており、ひとつのシャトーは広大な土地を持っていることから生産量も莫大です。
また、実際にワイナリーも一軒家というよりはお城や美術館のような場所もあるなど、豪華な印象。スタイルはドメーヌとは違うものの、規模が違うといった意味で理解すると良いでしょう。
日本でもシャトー〇〇といったメーカーがあり、やはり生産量は中から大規模です。小規模生産者でシャトーはあまり見かけません。
メゾンとは何?
シャンパーニュやブルゴーニュには、メゾンの名を冠したワイナリーも少なくありません。
とくにシャンパーニュではメゾンとは名乗らなくても、自社ワイナリーをメゾンと呼んでいる場所がほとんどです。
さて、メゾンはドメーヌやシャトーとはどうのような違いがあるのでしょうか。
メゾンは、ブドウを買い付け、そのブドウでワインを醸造するといった意味を持っています。
ネゴシアンと呼ばれるスタイルに近いのですが、メゾンも似たようなスタイルです。
もちろん、メゾンと言いながらも買い付けブドウではない場合もありますし、そのスタイルは多様化しています。
ドメーヌ、シャトー、メゾンなどファッションでつけているワイナリーも多いですが、厳密にはそれを知ることでワイン選びがよりわかりやすくなるといった側面もあるのです。