ワインには賞味期限はないが、自分軸で決めておくといいかも!

ワインを購入する際、賞味期限を気にする方が多いと言われています。
ワインには賞味期限はないと言われており、それをいうなら飲み頃といったかたちで気にした方が良いと言われているようです。
事実、ワインには賞味期限はないわけですが、だからといって悪戯に熟成させたり放置したり、何日にも渡って残しておくのは微妙でしょう。
ワインを美味しく飲むためには、実際にはどのくらいの期間が良いのか考えてみます。
ワインの賞味期限について
ワインには、賞味期限はありません。
厳密に言えば、美味しくいただける期間として設定されているのが賞味期限、安全に食べられる期間が設定されているのが消費期限ですので、ある意味でワインは賞味期限がありそうです。
とはいえ、ワインは熟成可能なお酒であり、“10年10ヶ月以上の熟成で途端に味が落ちるため、賞味期限は10年10ヶ月”と決めることもできません。
そのため、ワインを商品として扱っている方たちは、ワインは賞味期限ではなく飲み頃を気にすること、そういったかたちで売っているようです。しかし、実際にこの飲み頃もかなり判断は難しくなります。
今すぐに飲めないレベルの渋みと酸味を兼ね備えた赤ワインの場合、数年の熟成は必至ですが、そういったワインばかりではありません。
人によっては若くしておいしいといったワインを、とあるワイン通が飲み頃はまだ先の5年だというのも、“適当な判断”と考えてしまうことでしょう。
ワインの賞味期限があるとしたら?
ワインには賞味期限はないとお伝えしていますが、仮にあるとすれば賞味期限は抜栓後のワインと考えるとわかりやすいかもしれません。
賞味期限の定義は、その食品を美味しく食べる・飲むことができる期間ですので、その期間を過ぎると、美味しさが減少していくといったことが考えられます。
すると、抜栓したワインは空気中の酸素による酸化、また香り成分の飛散などにより本来の美味しさを少しずつ失っていくわけですから、賞味期限があると言えるでしょう。
普段ワインを飲んでいる方は抜栓後どのくらいの期間でワインを飲み干しているのでしょうか。
その日に飲んでしまうのがワインを美味しく飲む秘訣かもしれませんが、一方であれだけのアルコール度数のお酒を一気に飲むは難しい方もいます。
ある程度の金額のワインであれば消化試合のような飲み方はしたくないでしょうし、ただグラスで1杯飲みたいといった方もいます。
さて、どの程度の時間が抜栓後のワインの賞味期限と考えると良いのでしょうか。
自分の軸を持つしかない
抜栓後のワインに賞味期限を設定したとしても、やはりここも人によるとしか言いようのない感覚です。
何らかの細菌汚染がない限り抜栓したワインは腐敗しないため、無菌状態の場所であれば半永久的とは言わないものの、飲めないことはない液体であり続けます。
しかし、味わいのレベルは落ちていくことは間違いないため、どこからが美味しく感じ、どこからが美味しくないと判断するのかは自分の舌で軸を決めるしかないでしょう。
このワインは抜栓後1週間は美味しく飲めます、と言われているようなワインがあります。
しかし、人によってはもはや酸化してしまい飲めたものではないと感じるかもしれません。
一方、すぐに飲むより3日後の方がなんかまろやかになって飲みやすいといったワインもあるでしょう。
ワインに賞味期限はありませんが、自分にとっての賞味期限を決めておくとワイン選びにも影響を与えるかもしれません。