今だから注目！シュッド・ウエストのワインとは！？

日常的に飲めるワインを探している方は、フランスの南西地方。

シュッド・ウエストと呼ばれる地域のワインがおすすめです。

基本的にボルドー品種が多く栽培されていますが、独自の文化を持ち、土着品種なども多く見受けられる魅力的な産地として知られています。

価格帯もカジュアルで手を出しやすく、ちょっとしたワイン会でも出会う確率の多い産地です。

本記事では、シュッド・ウエストの基本情報を紹介していきましょう。

シュッド・ウエストとは？

シュッド・ウエストとは、ボルドー地方の南東に位置するワイン産地であり、スペインとの国境に接する産地でもあります。

ボルドースタイルの赤ワインが多く造られているほか、土着品種の数も多く存在しているなど、知る人ぞ知る産地として有名です。

シュッド・ウエストは、大きく4つの地区に分かれており、ピレネー地区、ガロンヌ地区、ベルジュラック地区、トゥールーズ・アヴェイロネ地区といった形で、それぞれに有名AOCが存在しています。

また、シュッド・ウエスト自体はあのフォアグラで有名産地であることからも、美食の街として知られていることも忘れてはならないポイントでしょう。

主要品種をチェック

シュッド・ウエストを知る上で欠かせないのが、この産地で多く栽培されている土着品種ではないでしょうか。

まず、この産地を代表するブドウ品種のひとつが、ネグレットと呼ばれるブドウ品種です。

ネグレットは、ガイヤックを起源とするブドウであり、2000年以上前から存在しているといわれている貴重な品種です。

非常にアロマが豊であること、さらにチャーミングな果実味があることから、フルボディでありながら飲みやすいワインを生み出すことで知られています。次にチェックしたいのが、マルベックです。

マルベック自体は、ボルドーやアルゼンチンなどで有名ですが、シュッド・ウエストではとくに主要品種として扱われています。

コットといったシュッド・ウエストを代表する産地の主要品種であり、非常に色が濃いフルボディのワインを生み出すことで知られています。

タンニンも厚みを感じますが、カベルネ・ソーヴィニヨンのハードな印象ではなく、ボリューム感を増幅させるといったイメージでしょう。

ほか、注目したい品種がモーザック。

ガイヤックの土着品種であり、そのスパイシーな味わいや多様性より、ナチュール系であったり、スパークリングワイン、甘口、辛口など多種多様なスタイルのワインが生み出されています。

注目産地とワイン

シュッド・ウエストは、まだまだ日本では広く知られていないマニアックな地方です。

本来、多くの店舗で見受けられることができるのですが、意外にワインの勉強をした方でないと知らないことが多く、やはりボルドーの影に隠れているといった印象を与えます。

さて、そんなシュッド・ウエストのワインを知る際、ぜひこの地域だけは知っておきたいといったワインを紹介していきましょう。

それが、上記でもお伝えしたカオールです。カオールで造られるワインは、ブラックワインと呼ばれるなど、とにかく黒くて濃いといったことで有名です。

前述したように、コットはカオールの主要品種であり、とても濃い色を抽出します。

また、タナといった品種を多く栽培するピレネー地区にも注目です。

タナの名は、その豊富なタンニンが関連しているといわれているなど、ひじょうに力強い赤ワインを生み出します。

赤ワインで有名な産地ですが、白ワインも飲みやすいものが多いので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

シュッド・ウエストは、ワイン通なら知っておきたい魅力溢れる産地です。

ぜひ、店頭やワイン会で見かけたら積極的に手にとって試してみましょう。