スウェーデンでワインづくりが盛んに?スウェーデンワインとは?

近年、気候変動の影響による温暖化で世界中のワイン産地が打撃を受けています。
中でもフランスは長年続いてきたワイン法における使用可能なブドウ品種を追加することを検討しているなど、ワインの世界地図が大きく変動しようとしている状況です。
そんな中、この気候変動を逆手にとってワインづくりが盛んになった、そんな生産地もあります。
そのひとつがスウェーデンです。スウェーデンでワイン、イメージが沸かない方もいるかもしれませんが、その実情を見ていきましょう。

スウェーデンでワイン?
スウェーデンというと、おしゃれな北欧の国といったイメージを持つ方も多いでしょう。
パン、インテリア、デザインといったイメージも強く、ウイスキーなどはあってもワインをイメージされる方は少ないかもしれません。
近年、スウェーデンワインが日本に上陸したといったニュースを時折見かけるようになっており、こんな場所でワインをつくることができるのかと疑問に思った方もいるでしょう。
事実、スウェーデンでは古くからブドウ栽培は行われていたようですが、そもそも冷涼過ぎることから品質の良いワイン用ブドウの栽培には適していませんでした。
そのため、長年ワイン不毛の地と言われてきており、ワインはつくられていても飲みたいと思うような方はいなかったことでしょう。
しかし、そんなワイン不毛の地と言われてきたスウェーデンが進化を遂げています。

技術革新によって変化が起こった
スウェーデンでワインが商業用に生産され始めたのは1990年代だと言われており、デンマークワインをはじめ、さまざまな場所でワインづくりの影響を受けた人たちから進化を遂げていったと言われています。
イギリスワインが注目されるようになったほか、さらに交雑品種の使用が可能になり耐性のあるブドウが栽培できること、さらに醸造技術や設備の進化もスウェーデンワインの進歩に貢献したと考えられています。
産地としては、フレン、ゴットランド島、スコーネ地方などが中心とされていますが、まだまだその数は少なく趣味でワインづくりを行っている場所が多いと考えられています。
しかし、日本も大手ビール会社がワイナリーの中心を担っていたように、小規模生産者が近年増加しており、ブドウ栽培面積からワイン生産量が年々増加している傾向と言われているようです。

トンカチに注目か?
そんな、スウェーデンワインですが、今世界でも注目されているのが、(株)TONKACHIが展開するワインと言われています。
中でも「KULLABERGS VINGARD」は注目株で、広大な土地に寒冷地でも良く育つ高品質なブドウ「ソーヴィニエ・グリ、ソラリス、ムスカリス、マドレーヌ・アンジュヴィーヌ」などを植樹し、最新技術によるブドウ栽培を行っているとのことです。
ソラリス、スヴィニエ・グリ、ムスカリス、ドナウリースリング、ピノ・ノヴァ、カバレ・ノワールなど、あまり耳慣れないブドウ品種ですが、日本や中国などでも同様に交雑品種がこの土地に合うとして栽培されているのではないでしょうか。
醸造も最新設備で行われており、複雑かつ風味豊か、シャープな酸味と爽やかなタンニンを楽しめるワインになっているとのことです。
なかなかお目にかかることのない、スウェーデンワイン。
まずは「KULLABERGS VINGARD」のワインから試してみて、その可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

