ワイン会でもよく見かけるあのワイン!ボルドーワインの基礎知識について!

ボルドー①

ワイン会で提供されるワインの多くは、フランスワインかもしれません。

その中でもとりわけ出会う頻度が高いのが、ボルドー産のワインではないでしょうか。

ボルドーといえば、同国ブルゴーニュと双璧をなす世界最高峰のワイン産地であり、数多くのワインを生産しています。ここでは、ワイン会でも使えるボルドーワインの基礎知識をお伝えします。

ぜひ、参考にしてみてください。

ボルドーの品種について

ボルドー②

ボルドーのワインに使用されているブドウ品種は、赤ワインなら「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」、白ワインなら「ソーヴィニヨン・ブラン」と「セミヨン」です。

赤ワインにはほか、カベルネ・フランやプティ・ヴェルド、マルベックなどが使用されますが多くは前述した品種が使用されています。

ボルドーワインはブレンドが基本

ボルドー③

ボルドーのワイン造りおける最大の特徴は、「ブレンド(アサンブラージュともいう)されている」ところです。

他国やフランスの別の地域、新世界ワインなど「カベルネ・ソーヴィニヨン100%」といった単一品種が原料となるワインが多いですが、ボルドーにはほとんどありません。

ボルドーの場合、「カベルネ・ソーヴィニヨン80%、メルロー15%、プティ・ヴェルド5%」といった形で複数品種をブレンドするのが一般的な製造方法となります。

複数品種が同じ畑に植えられていた歴史が関連しているといわれていますが、今ではシャトーそれぞれの個性を出すためにブレンドが用いられているようです。

左岸・右岸がある

ボルドー④

ボルドーが提供されるワイン会に参加した時、「これは左岸?右岸?」といった会話が出てくるかもしれません。

ボルドーでは同地方を流れるジロンド川の左側と右側で土壌組成が違うことから、「左岸・右岸」という言葉を使ってワインのスタイルが表現されることがあります。

左岸の土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンが熟しやすい傾向から力強いタイプのワインが多く、右岸は粘土質土壌のためメルロー主体の丸みのあるワインが主体。

シャトーの性格にもよりますが、左岸はしっかりとした重厚タイプ、右岸は柔らかなタイプと覚えておくとテイスティング時に役立つでしょう。

世界的に有名なワインが多い

ボルドー⑤

ある特別なワイン会に招かれた際、高級ワインが振る舞われることがあるかもしれません。

そんな時、ボルドーの最高峰ワインも用意されていたらチャンスでしょう。

ボルドーにはワインの格付け制度がいくつか存在しており、そのトップクラスのワインは世界中のワインファン垂涎の品とされています。

とくに「メドックの格付け」の1級シャトーに選ばれている5つのシャトーは「5大シャトー」と呼ばれワインファン憧れの存在です。

そのほか、右岸のポムロールには5大シャトーをしのぐ有名ワイン「シャトー・ペトリュス」が存在するなど、あちこちで有名ワインが造られています。

それらを中心にワインを学ぶだけでも大変面白いので、ぜひボルドーワインに興味がある方はこれら高級ワインに触れてみるとよいでしょう。

甘口ワインがとても有名

ボルドー⑥

ボルドーというと前述したように赤ワインが世界的に有名ですが、白ワインも多く造られています。

白ワインの中でもとくに世界的に有名なのは、ボルドー産の「甘口ワイン」です。

ソーテルヌと呼ばれる産地周辺では霧が発生しやすく、貴腐菌と呼ばれる特殊なカビがブドウに付着しやすくなります。本来ブドウにダメージを与えるカビが有用に働き、黄金のシロップのように高貴な「貴腐ワイン」を生み出すのです。

ボルドーのソーテルヌは世界三大貴腐ワインの産地としても知られており、多くのワインファンがボルドー産の甘口ワインを絶賛しています。

ワイン会で出会ったら、必ず口にすべきワインといえるでしょう。

ボルドーを知ればワインがさらに面白い

ボルドー⑦

主に新世界ワイン(旧世界ワインも)の中でカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを中心としたブレンドワインを「ボルドースタイルのワイン」と呼びますが、その根源にあるのが今回紹介したボルドーです。

ボルドーワインは日本中どこのワインショップでも手に入るほか、ワイン会でも多く見受けられる馴染みの深いワイン。

ボルドーを知ることでワインが今以上に楽しくなるはず。