ワイン消費量は世界的には減少?2025年のトレンドに影響?

ワインの消費量が世界的に減少している中、一方で日本国内のワイン消費費数は微増しています。
日本人がワイン好きになっているといったケースもありますが、世界的にはこれからまた新たなワイントレンドが生まれる可能性があるでしょう。
一体、2025年にはどのようなワイントレンドが生み出されるのか、予想を立ててみるのもおもしろいかもしれません。
消費量が減少している?
ワイン消費量の話になると、フランスやイタリア、アメリカ、またオーストラリアなどワイン消費量が多そうな国を思い浮かべるでしょう。
昔は国民一人あたり何本も世界では飲んでいるといった話もあり、それと比較して日本人は全然ワインを飲まない!といったことで落ち込むワイン業界人を何度も見てきました。
そのためワインの消費量は世界的に安定していると想像する方もいるかもしれmせんが、現実はかなり厳しい状況です。
とくに2023年における消費量はピークの17年から7%減少しているといったデータがあり、一部の方にとってこのままではまずいのではないか?といった声も聞かれます。
一方、アメリカも消費量が減っていることで知られており、やはり若者の酒離れが進んでいる、ライフスタイルの変化、不況なども関係していると言われているようです。
一方、日本では消費量が1.1倍ということで微量ですが増加しており、ある意味でいまだワインブーム到来といったかたちです。
質の高いワインが求められている
ワイン市場の基本的な構図として、安価なワインと高価なワインが販売メインとなっており、中価格帯はそこまで重要視されていません。
消費量だけで言えば世界的には数字が減少しているものの、金額ベースでは増加している国もあり、全体的には質が求められているような状況です。
日本はシャンパーニュの消費量が世界トップクラスですが、この不況の中でよく購入できる資金があるなと思う方もいるでしょう。
ワインは基本的に嗜好品であり、日本では富裕層がメインターゲットです。コロナがあけて飲食店やリゾートビジネスが盛り上がる中、それらを集中的に利用する富裕層がいれば高額ワインは多く売れることになります。
さらに、日本ワインブームはいまだ継続中であり、新たなワイナリーが雨後の筍のように出始めている状況です。
こういった状況を見てみると、ワイン業界が復活するためのトレンドは質と希少性になってくるかもしれません。
質と希少性がトレンドか?
フランスではワインの在庫処分のために国が支援金を出すなど、世界的に大量のワインが余って困っているといったニュースがありました。
そのワインはさまざまなタイプがあるでしょうが、これら背景から安く大量に飲めるといったワインをつくる生産者は減少していく可能性があります。
一方、質の高いワインであれば富裕層をターゲットにでき、さらに希少性が高くなることから生産者も大量につくることができなくなります。
質についてもただ高級品といっただけでなく、環境問題へのアプローチや何らかの付加価値、さらにスター生産者などが手がけるブランドづくりが重要になるため、よりストーリーが語られるようなワインが増えていくはずです。
ウイスキーのように、1本がよりプレミアムになり、手の届かないような価格であればあるほど売れてしまうといった状況がやってくるかもしれません。
ワインを身近にするといった意味ではカジュアル化が必須条件ですが、一方で赤字になってしまえば生産者は生きていけません。
このバランスが2025年にどのようになるのか、ワイン市場に興味がある方はチェックし続けてみてはいかがでしょうか。