個人宅でワインセラーは必要?あらためて自宅用セラーについて考える!

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ワインを購入するのであれば、やはり保存に気を使いたいところです。

しかし、高級ワインを数十・数百以上揃える飲食店でない限り、個人用にワインセラーは必要なのでしょうか。

もちろん、ワインを正しく保存するための理想的なアイテムはワインセラーですが、安価なわけでもなく場所も取るため、本当に必要なのか迷っている方もいるかもしれません。

ワインコレクターではない方が、ワインセラーを利用する必要はあるのか考えていきましょう。

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ワインと冷蔵庫の関係

ワインを保存する際、冷蔵庫で保存すべきか否かが常に論争となります。

ワイン愛好家やプロフェッショナルな方に相談すれば、できれば冷蔵庫は避けたいが、すぐに飲み切ってしまうのであれば問題ないといった答えが返ってくることでしょう。

古く、ワインを冷蔵庫に入れるとほかの食品のにおいが移ってしまうとかコルクが乾燥して収縮し、そこから空気中の酸素が入り酸化が早まると言われていました。

また、冷蔵庫の開閉における振動なども問題視されており、冷蔵庫の温度も低すぎるといった懸念があります。

しかし、近年スクリューキャップタイプのワインも増えていますし、高級ワインであっても収縮しにくい合成コルクを使用している傾向です。

冷蔵庫もドア側にワインを置かなければ良いだけで、野菜室であれば良いのではないかといった声も出てきました。ここは非常に難しいところです。

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それがワインの本当の理想なのか

ワインを保存する際、理想的と言われている環境があります。

まず、温度変化がほとんどなく、さらに13~15℃前後であること、もちろん暗所です。

さらにコルクを湿らせて乾燥させないために横向きで置く、これも鉄則でしょう。これを叶えてくれるのがワインセラーであり、わざわざ上記のように冷蔵庫の野菜室、暗く涼しい玄関先、年中ひんやりしている納戸に新聞紙をぐるぐる巻きにして保存しなくても、これ1台あれば問題ないといったメリットがあります。

しかし、厳密にワインの保存に理想的と考えられている温度が理想的なのか、ワインによって理想が違うため難しいところでしょう。

ワインセラーを複数、赤ワイン用、白ワイン用、長期熟成用と分けられれば良いですが、個人宅でそれは富裕層以外は非現実的です。

ワインセラーをドンッと購入したところで、それで本当に良かったのか、あとで後悔してしまうケースも少なくないはずでしょう。

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ワインセラーが必要な人は?

個人がワインセラーを必要とするのか、そこはその方によるとしか言いようがありません。

ただし、いろいろなタイプのワインを購入しては飲みたいと考えている方で、予算があまりかけられず、さらに部屋を圧迫したくないといった場合は冷蔵庫や暗所で十分と考えます。

仮に白ワインやスパークリングワインをある一定数保存しておき、晩酌や友人がきた時に良い状態で飲ませたい方はコンパクトなワインセラーがあると便利かもしれません。

しかし、パワフルで温度を上げて飲みたい赤ワインとフレッシュな白ワインを同時にセラーに入れておくと結果的に面倒ですし、だからといって赤ワインは別で白ワインだけはセラーといった使い方もなんとなく面倒でしょう。

そもそも、すぐにワインを飲んでしまいたいといった方やコレクションしておく必要のない方はワインセラーは邪魔になるだけでしょう。

処分も大変ですし、第一音も静かになっているとはいえ、まだやや気になります。

主に外飲みという方、自宅に最大でも2から3本程度あれば良いと考える方は、ワインセラーを無理して購入する必要はないかもしれません。