すぐに使える知識!ワインボトルの種類や色合いの意味とは?

ワインボトル①

ワイン会によく出る方であれば、ふとこんなことに気がつくかもしれません。

それが、“ボトルの形の違い”です。中身はワインなのにもかかわらず、なぜボトルが違うのでしょうか。じつは、ボトルの違いを知ればワイン選びにも役立ちます。

ここではワイン会でもすぐに使えるワインボトルの違いについて解説していきたいと思います。

ボルドータイプ

ワインボトル②

ワイン会でも多く見かけることの多い、ボルドータイプのボトル。いかり型のワインボトルとなっており、ボルドーワインにはこのタイプが使われています。

ボルドーは長期熟成タイプのワインを造る歴史があることから、注ぐ際に澱が溜まるような形状のボトルである必要があった、とされています。

今では澱を残したり数十年以上熟成させるワインは少なくなりましたが、この形であればカベルネ・ソーヴィニヨンやテンプラリーニョ、シラーといったフルボディタイプの赤ワイン、ソーヴィニヨン・ブラン系が多いと認識しておきましょう。

ブルゴーニュタイプ

ワインボトル③

こちらもワイン会でよく見かける、ブルゴーニュタイプのボトル。

ボルドータイプのいかり型のタイプとは違い、肩が張っていないなで肩タイプが特徴的です。

シャルドネやピノ・ノワールなど、澱などが多くないワインに合わせて製造されていたといわれていますが、今ではその文化を踏襲する形で利用されています。ボルドータイプと違い、上下を逆さまにしても収納しやすいことが特徴です。

世界的にピノ・ノワールやシャルドネをはじめ、単一品種で造られているこだわりのワインにブルゴーニュタイプのボトルが使われている傾向にあります。

アルザスタイプ

ワインボトル④

非常に細長く、フルートのような形をしているアルザスタイプのボトル。

今までの中ではもっともスタイリッシュなデザインとなっていることから、インテリアとしても多く利用されている傾向にあります。

リースリングやゲヴェルツトラミネールといったフランス・アルザス地方の品種に多く使用されており、華やかなアロマと飲みやすさ、さらにスタイリッシュさから女性にも人気のボトルといえるでしょう。

プロヴァンスタイプ

ワインボトル⑤

赤・白の一般的なワインには使用されていませんが、フランスのプロヴァンス地方で造られているロゼワインで、プロヴァンスタイプのワインボトルが使用されることが多くあります。

ややボトルがくびれている形状が独創的であり、豪華で華やかな印象を与えるところが特徴といえます。

ロゼワインの名産地ならではのデザインといえるのではないでしょうか。

モーゼルタイプ

ワインボトル⑥

アルザスタイプのワインボトルに似ていますが、少しだけニュアンスが異なったタイプがモーゼルタイプと呼ばれるボトルです。

ブラウン、グリーンとその地方によって利用される色合いは変わりますが、リースリングやシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)などに使用されていることが多い傾向です。

ドイツワインやオーストリア、ハンガリーといった場所でも見られるタイプとなってます。

シャンパーニュタイプ

ワインボトル⑦

スパークリングワインに使用されているボトルは、基本的にその構造から変わっています。

とくにシャンパーニュタイプのワインボトルは強う気圧に耐えられるだけの厚みがあり、ややボリューミーで重たい傾向にあります。

微発泡タイプや炭酸ガス注入タイプのスパークリングワインでは使われない傾向ですが、瓶内二次発酵の場合は基本的にシャンパーニュタイプのワインボトルが利用されています。

色も見ると面白い

ワインボトル⑧

このほか、陶器のボトルや扁平のものなどワインボトルにはさまざまな種類があります。

ちなみワインボトルは茶色や緑、透明など色合いが違いますが、これにも意味があるようです。

赤ワインであれば茶色で光を透過させないため、グリーンは白ワインをよりキレイに見せるため、透明はワインの色をよりキレイにはっきり見せるためなど、その目的によって使いわけられています。