新しいワインを探しているなら!酒精強化ワインに目を向けてみよう!

新たなワインを探している、そんな方も多いでしょう。
新しい産地や国、また特別な生産者を見つけては飲み比べするなど、新しいワインを発見する上でさまざまなアプローチに苦慮しているかもしれません。
しかし、どうもグッとこない。そんな方におすすめしたいのが、酒精強化ワインです。
酒精強化ワインは、まだまだ日本では馴染みのないワインカテゴリであり、探求しがいがあります。
ワイン好きとのワイン会にもおすすめの、酒精強化ワインの魅力をお伝えしていきましょう。
酒精強化ワインをおさらい
酒精強化ワインとは、アルコール発酵中または終了後にグレープスピリッツを添加してアルコール度数を高めたワインの総称です。
英語では、フォーティファイドワインなどと呼ばれており、つまるところ、アルコールで強めたワインといった意味で使用されています。
酒精強化ワインは原料をブドウとしてベースワインを作るところまでは通常ですが、そのベースワインのアルコール発酵中または終了後に行われる工程が独特です。
アルコール度数の高いグレープスピリッツを目指すスタイルに合わせて添加していくことで、アルコール発酵がストップして残糖分が残り甘口に、また完全にアルコール発酵が終了した後で添加することで辛口になるといった製造工程になります。
どちらもアルコール度数は強く、さらに樽内にて数年以上熟成されるため、まろやかで独特の風味の味わいに仕上がるのです。
ブランデーやリキュールとは違った魅力
アルコール度数の高いワインと聞くと、要するにブランデーやブドウを使用したリキュールを想像する方も多いかもしれません。
しかし、酒精強化ワインはあくまで酒精強化ワインであり、それらとは別のお酒と考えた方が良いでしょう。
ワインのように、果実や花、木材などさまざまな香りを有しており、中でも酸化熟成からやってくる独特のスパイシーさは酒精強化ワインだからこそ生み出せるアロマと言えます。
アーモンドや砂糖漬けのシロップ、キャラメルといった甘めの風味、まろやかながら酸味の残されたシャープな味わいは、酒精強化ワインでなければ味わえない特徴です。
アルコール度数が高いと言っても原料となるブドウ品種の特徴を残されているため、どの酒精強化ワインも同じような味わいは存在しません。
一般的なワインとは魅力を探求できるところも、酒精強化ワインの魅力と言えるでしょう。
ワイン仲間にも一目置かれる
酒精強化ワインは、世界中で製造されています。
しかし、中でもとくに有名なのが世界四大酒精強化ワインと呼ばれている、マディラにポート、シェリー、マルサラではないでしょうか。
なんとなく耳にしたことがあるといった方も多いでしょうし、飲食店やバーなどで楽しんだ経験を持つ方もいるはずです。
しかし、これら世界を代表する酒精強化ワインについて詳しく飲み比べしたり、そのタイプをしっかりと理解している方は日本にどれだけいるでしょうか。
一般的なワインであれば驚くべき知識を持つ方もいるでしょうし、ワイン仲間が集まればうんちくを言い合うかもしれません。
しかし、酒精強化ワインとなれば誰もが知らないことばかりで、その知識をお伝えすることで一目置かれることは間違いありません。
酒精強化ワインの飲み方もそこまで浸透しているとは言い難いですし、しっかりと勉強することで仲間内の中では酒精強化ワインの第一人者として扱われる可能性があります。
新しいワインを探している方は、ぜひ酒精強化ワインについて探求してみてはいかがでしょうか。